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砂嵐



あっという間に五月が去った。

NYからの友人A子も本日離日。

彼女を中心にした集まりに声かけしたおかげで、高校以来の懐かしい友達にも会えて楽しかった。

結婚しなかった人、専業主婦の人、仕事を続けている人、引退した人・・・とさまざまな今日を送っているが、
だれも、A子のようには送れ(ら)なかったろう。


彼女とは高校時代から親しくて、一緒に旅行したり、お互いの家に泊まり合うこともあった。

最初は日本で仕事をしていたが、そのころから奔放な生活を送り、30歳そこそこでNYに渡った。

いろんな苦労はしたのだろうが最終的には自分の店を持ち、結婚して子どもももうけた。

そこですごいのは、外国人の夫とは別居結婚で女手ひとつで子どもを大学までやり、生活費も学費もすべて
自分で賄い、夫からはお金を一切貰っていないことだ。

いっしょに住まないでお金ももらわないなら結婚している意味が無いと言ったら「そのとおり」と答えた。

「だから、離婚しようと言ったら、『それはいやだ』とダンナに3時間泣かれたのよ」。

で、今も別居のまま夫はNYと故国とを行ったり来たりしているそうだ。

しかも「ボーイフレンドは自由に作っていいよ」ということで、お互い了解していると言う。

要するに、彼女の求めるものは「自由」で、わずかに束縛するものは子どもの存在しかない。

子どもが独立すればほんとに自由になる。

自由の代償は自分で払うから、自分の末路は砂嵐にまみれて死ぬのよ、と豪快に笑った。


つまり、NYの水が彼女には合ったのだ。

そうやって生きてきた人はとても自己肯定感が強くアグレッシブで、日本人らしい相手の気持ちを推し量る繊細さを持ちながらも押しが強くドライだ。

しかし、そういう人でさえ、「面白いNYも、歳をとると刺激が強すぎて」と言うようになった。


というわけで、1年に1度帰国するくらいなら私も彼女と言う砂嵐に巻き込まれないだろうから、まあいいか。
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by piropiromi65 | 2014-05-31 15:24 | Comments(16)
Commented by ざくぁざ at 2014-06-02 09:05 x
最後の1行にふむふむ、均衡って大事ですものね。って思いました。

人生を思いっきり生きた人の話を聞くと自分にグチグチ言うなよ!
やれるだけのことを思いっきりやれよ。って反省します。

だから、自由奔放の人の砂嵐に振り回される自分も嫌ですね。
でも、この年でたくさんの旧友に会えたことは良かったですね。

私、ひろみママさんのブログを拝見することは楽しみです。
お互いに元気で楽しく過ごしていきたいです。
友達が病気で 毎日身体中が痛いと言っているので
健康でないと何も始まらないと実感しています。
Commented by ひろみママ at 2014-06-02 16:19 x
★ ざくぁさんへ
そう!そうなのよ。
私が一番好きな言葉はバランスです。その前に「絶妙な」がつきますが。
私の立場も自由と言えば自由だけど、自由の認識が彼女とは違います。それはもう自分で決める節度を含むもので、いまさら影響を受けるものでもないですもんね。

実は最近井上靖の「しろばんば」を読んだのですが、明治37,8年生まれの氏が子どもの頃ひいおばあさんがいて、目も歯もダメで、腰はふたつに折れ曲がって「「もう70歳に手が届こうという・・」という表現が出てきたので「ひゃー」とびっくりしてしまいました。
私たち、まだ大丈夫よ!!←あ、自分をざくぁざさんと同い年くらいにしてしまいました。とにかく健康で・・・。

Commented by けいこ at 2014-06-02 20:04 x
「しろばんば」遠い昔に読みましたがな~んにも覚えていないという事は『読んでない』ことですね(--〆)
70歳に手が届く・・・四捨五入すると70歳です。

ざくぁざさんとひろみさんのコメントを読んで・・・
おしんのような苦労をしてきた友人の口癖が「バランスよく生きる」です。
彼女から見ると私は「バランスよく生きてる」のだそうです。
そうかな~と思いますけどね。

その友人も今は普通?の幸せな毎日を過ごしています。
まだまだ人生は続きますが帳尻が合えばいいかな、と思います。

A子さんご自身のバランスを保ちながら生きてこられたのね。
お相撲も見られて良かったわ。

Commented by ひろみママ at 2014-06-02 23:13 x
★ けいこさんへ
私も私の周りの女性たちもなにがしかのしがらみを抱えて生きてきましたから、
子どもを除けば自分のためだけに生きてきたようなA子には驚かされます。
でも、そういう人が安穏な晩年を送ったとしても、えてして人生って
きっとそんなものよねと娘と話して笑いました。
「ああ、面白かった」と言って終われたらそれがいいな。

戦後食糧事情がよくなったのと医療の進歩のおかげで、私たち恩恵を受けていますね。今なら「しろばんば」のひいおばあさんのようになるのは90歳すぎたころからでしょうか。



Commented by ちょい at 2014-06-04 23:03 x
A子さんの波乱万丈な生き方に格好良ささえ感じてしまいます。
誰しも踏みとどまるような事を実現させてしまうのだから、自分の人生ってのをフルに活用している一つの形なんだろうなぁって。
それでもみんな『私は幸せ』と信じて生きていくんですよね。
住めば都、それは海外でも国内でも田舎でも一緒だというのに今回の記事にて気付かされた事です。

『あぁ、面白かった』
そうです、終わりよければ全てよし!
そうなるように日々ボチボチやっていくんですよ
Commented by ひろみママ at 2014-06-05 10:40 x
★ ちょいさんへ
砂嵐にうずもれて死んだA子の遺体を掘り起こしたら、笑ったままの顔なんだろうと想像しました。
結婚にさえも縛られたくない彼女には日本は息苦しかったかもしれません。
私は当然結婚によって夫を縛りましたからね。

ふと、ちょいさんはじめ男性はどう感じるのかなと思いました。
家庭の重責というものは感じるでしょう?
彼女の夫は結婚の枠に収まらない女性を愛したのでそ、ういう形で
彼女をつなぎとめるしかなかった。
ゲイ同士も結婚し、子どもを持つことを主張をする何でもありのNYですから。

結局どんな形であっても自分が満足する。それですよね。
Commented by 子豚のママ at 2014-06-07 10:43 x
おはようございます。
それぞれの生き方がありますね。

砂嵐~とても素敵な表現です。
自分の人生は他人のものでなく自分のもの・・・それはそうだけれど、自分の人生も相手で変わるし・・・何て、私もたぶん周りの人から見たら好き勝手な事をしているように見えるかな^^

でも他人が、どう思っているのか、気にする間は、違うかしら。
自分の好きに生きる事って意外に苦しい事かもね。そう思う私です。
Commented by 凪々 at 2014-06-07 11:42 x
豪快ですね。。。
そして素敵な生き方です。
Commented by ひろみママ at 2014-06-07 22:56 x
★ 子豚のママさんへ
最後の言葉、納得です。
自分流を貫くのは周囲に流されてのほほんと生きるより苦しいことも
あるでしょう。
自由の代わりに捨てたものもあったと思います。

子豚のママさん同様、私はやはり実体のある温かい家族を望みましたから
愛情と言う縛りが必要でした。
愛もいろんな形がありますから・・・。

彼女はいま、砂嵐の吹く地で、夫と少しの間共同生活を送ろうとしているようですよ(笑)。
Commented by ひろみママ at 2014-06-07 23:09 x
★ 凪々さんへ
ちょいさんは彼女の生き方に格好良ささえ感じると言っていました。
凪々さんも、「自分の思ったように生きる」ことに、男女を越えて共感
するものがおありなんでしょう。

いま、日本でも伝統的な考えに立った男女の結びつきや結婚の形が
揺れ動いています。実態に法律がついていけなくなっているとも聞きます。
きっとさらに流動的な形になっていくのでしょうね。



Commented by つぼみ at 2014-06-16 21:28 x
先日の同窓会で、システムエンジニアとして何度も渡米している男子?が、まったりアメリカの良さを語ってました。合う人にはあうんだなあ、って、この記事を思い出しながら聞いていました。
パワーあふれるお友達、楽しいですよね。

「しろばんば」の里に住んでおります。
昔より今の方が、若いのかな~?
わたしは、ある日、芭蕉の年齢を考えて愕然としたことがありました。笑
Commented by ひろみママ at 2014-06-17 23:19 x
★ つぼみさんへ
そうそう、しろばんばの里にお住まいでしたね。今頃読みました。
昔の人たちは平均寿命が短かったので、老成が早いです。
私たちはゆっくり年をとりましょうね。(笑)

面白いことに、A子は渋谷や新宿に行ってその喧騒に辟易したそうです。
そうですかねえ。やっぱり住めば都ですね。
一度NYに行ってみようかしら・・・。
Commented by 本屋のオバさん at 2014-06-19 12:40 x
是非NYにお出かけください。
私も従兄や甥夫婦が住んでいるのでそのうち行こうか?と思ってます。
A子さんのたくましさと同時にしなやかさに乾杯ですね。
人それぞれ自分の人生は、自分で選択されたのですからそれでいいのでしょうねぇ。。。。
私にも同じようなような友人がいます。
でもスイスですから多分保守的な生き方をしているかもしれませんが。夫さんや子供とマッターホルンを眺めながら生きているかもしれません。
Commented by ひろみママ at 2014-06-21 20:38 x
★ 本屋のおばさんへ
お返事が遅くなって失礼しました。
NYいいですか?A子はおいでと言ってくれますがなかなか決心がつきません。
もし、先にお出でになるようなら、お土産ばなし待っております。

A子の生き方に、ここでは「人それぞれ」とおっしゃる方が全部です。
ひと昔前ならひんしゅくを買ったかもしれませんが時代は変わりましたね。
より自由に近づいたのか・・しら・・・?

Commented by ざくぁざ at 2014-06-26 17:46 x
名古屋場所が始まるそうで、こちらへ力士が集まっています。
大砂嵐が名古屋の老人施設を訪問したと 今ニュースで言いました。

そして、ひろみママさんを思い出した、という次第です。
また次の更新を待ってま~す。
Commented by piropiromi65 at 2014-07-02 00:01
★ ざくぁざさんへ
更新遅くなりました。
思い出してくださってありがとう!
そうかこんどは名古屋場所ですね。
大砂嵐関も貫禄がついてきましたね。頑張ってほしいです。