庭に生えた雑草のノゲシが、計ってみたら1メートル87センチになっていた。
台所のごみを埋めているせいで土が肥沃だったのだろうか。うっかり放っている間に、ご近所さんに「あれなあに?」と訊かれるほど伸びあがって
生垣から顔を出している。
はじめはなんの植物かわからなかったが、植物図鑑を見て、ノゲシ(アキノノゲシ?)の巨大化したものかと推測した。
この夏は天候もうっとうしかったが、自治体からは面倒な手続きを迫られ、敬愛する次兄が急に亡くなり、気分は落ち込むばかりだった。
5人きょうだいで今日まで仲良くしてきたのに、欠ける人が出てくると、配偶者を亡くした時とはまた違った悲しみがある。
親を亡くすことは「過去」を失うこと、配偶者を亡くすことは「現在」を失うこと、子供を亡くすことは「未来」を失うこと、と聞いたことがある。
きょうだいを失うことは・・・家族として育った思い出の一部を失うことだろうか・・。
ふとした時にこのことを思うと、寂しさはなかなか消えない。