この大きな旗印。
日曜日、よく晴れて祭りにはもってこいだった。
でもこの日は本を探すのが目的ではなく、
ビブリオバトルを見学するために来た。
ビブリオバトルについては以前から聞いていたので、一度実際に見てみたいと思っていた。
ネットで調べたら『SF文学振興会』主催のバトルをやっていることが分かったので、申し込んだのだ。
ビブリオバトルというのは本を中心としたコミュニケーションゲームで、複数のバトラー(戦う人)が自分の好きな本を紹介し、会場に来ている人はそれを聴いてどの本を読みたくなったか投票、あるいは挙手して勝利本(チャンプ本)を決めるゲームだ。「知的書評合戦」とも言われている。
始まる前に、司会者から説明があった。
①バトラー全員のプレゼンテーションを聴いた人だけが投票できる。遅刻したらだめ。
②バトラーが美しいとか感じがよいからと投票してはダメ。あくまで読みたくなった本に投票す
ること。
③既読の本だったら、プレゼンを聴いてまた読みなおしたくなったかどうかで判断する、など。
この日は「中高生に勧めたい本」が基本設定で、日本各地のSF読書会などに所属している5人のバトラーが代表として送られてきていた。
本は小説でもマンガでもなんでもかまわない。新刊でも古くてもよい。
持ち時間はひとり5分。
プレゼンが終わると、会場から質問を受ける。
そうして全員済んだところで聴衆は自分が読みたい一冊を選ぶのだ。
残念ながら私が挙手した本は勝てなくて、「ガンダム系」の本がチャンプ本になった。
この後 第2部ははSF作家と編集者らしき人物との対談があった。
私はSFはほとんど読んだことが無いのでちんぷんかんぷんだったが、会場にはマニアというかコアなファンが結構いて、作者が微に入り細に入り説明すると、質問したり爆笑したり激しくうなずいたりして楽しんでいた。
また、「日本SF大会」というのが毎年行われ、ファンが泊まりがけで集い「講演」「ディスカッション」「コンサート」「同人誌、ポスター即売会」etc.と盛り上がる予定なのだそうだ。へ~ぇ。
このビブリオバトルは読書活動の一環として文科省も力を入れていて、小中高校にも取り入れられている。
大学生は予選を勝ち抜いた学生による「首都決戦」があるそうだ。私もチケットを申し込んであるが当たるかどうか・・。